KONRIN'S GARAGE

【スバル360のページ】

個人で作業する際には、怪我や車両破損のないように
十分注意の上、各自の責任で作業してください
いかなる損害に対しても、当方で責任はもてません


★ 3速ミッションオーバーホール

昨日のツーリングですが
実はトラブルがありました (T_T)

帰り道で、でんきやさんのスバル360が
突然ミッションから異音が出て一瞬タイヤがロック
その後、ニュートラルには戻ったのですが
シフト出来ない状態になってしまいました

現場では対応できないと判断し積載車を手配して
でんきやさんは、スバル360とともに
冷房の効いた車で帰宅しました


さて、翌日になって
でんきやさんのガレージに
出動しました
う〜ん!羨ましい環境です
当初、シフトフォークのボルトが
緩んでいるのだと思い
ミッションのカバーを外して見ましたが
緩みはありませんでした

サービスホールから見た限りでは
内部が良く見えず異常が無いように
見えますが、直接シフトフォークを
動かそうとしても、硬くて動きません
エンジンを降ろしたほうが早そうなので
どんどん作業を進めます

まずは、バッテリのマイナス端子を
外します
そしてバンパーとスカートから・・・
(アンダーカバーは外してあります)

作業者は、でんきやさんです
マフラーやダイナモは
外さなくても作業が出来ますが
今回は外します
このほうが
スッキリしていて降ろしやすいです
補記類でエンジンルーム内を傷つける
心配もありません

キャブにはウエス等を
被せておきましょう
下に置いてあるのは
ミッションオイルを抜く時に使用した
オイル処理箱です

デフのブーツを外す時にも必要です
ブーツのバンドを外します
ブーツをめくり
緩み止めのワイヤーを外している
ところです
熱中して地べたに直接寝ころんで
います

この後、ドライブシャフトのボルトを
外してミッションと分離します
燃料コックOFFを確認し
キャブから燃料ホースを外します
さらに、ホースの先にはボルト等にて
栓をします(全ネジだと染み出てくる
可能性があるので注意してください)
オイルのチューブも栓をします

クラッチのケーブルも外します
セルのケーブルを外します
デスビのマイナス端子を外します
チョ−クとアクセルのワイヤーも外します

シフトロッドとバックアップランプ
スイッチのコードを外します
さて、大きなガレージジャッキも無いし
3速ミッションはバランス悪いし
どーしよう?と思っていたら

ジャーン!
SSTミッションジャッキ?
ではなく、リフターがありました (^-^)
板を載せれば
立派なミッションジャッキの完成です
うーんマンダム!

バッチリです (^o^)
フロント側は、ミッションマウント
リヤ側は、エンジンメンバを外して
エンジンを降ろします
どーですか
この座りの良さ!
まさにSSTではないですか
さて、再びミッション内部です
なんか変ではないですか?
こちらは、メーンシャフトのIN側
こちらは、OUT側です
ベアリングが、な〜い!

2つ上の写真を見ると
メーンシャフトが傾いているのが
判ると思います
これは、別のミッションの物ですが
左の写真の下側がメーンシャフトです
このメーンシャフトの右側のベアリング
(右の写真のベアリング)の
中にあるボールが全て無くなっていました!

もう、現場ではどうしようもないので
KONRIN’S GARAGEに
運ぶことにしました
なんて便利なSSTでしょう

エンジンを軽トラに載せるのも楽々!
この後、ロープで固定して
さよなら〜

続く・・・


2005/10/02 ミッションブローの続きです
でんきやさんも、朝から気合が入っています!
ミッションを分解しましたのでご報告です

工具はトレーにまとめておきましょう
順番は特にありませんが
まずクラッチ側のカバーを外します
パートごとにボルト類を
整理しておきましょう
コイル式のクラッチカバーです
ファンの中央にあるカバーを外し
クラッチカバーの溝に
マイナスドライバーで
回り止めをします
ファンのナットを緩めます
プーラーを使用して
ファンを外します
ボルト6本を緩め、シュラウドを外します
キーを外します
ボルト4本を外してから、
プーラーでプレートを外します
プレートを外したら
クランクのベアリングに
ごみが入らないように
ウエスを入れておきましょう
カップリングを外します
クラッチカバーのメーカー刻印と
カップリングの合いマークが
合っています
カバーを固定しているボルトも
クラッチカバーに回り止めを施し
外します

ボルトを外したらプーラーで
クラッチASSYを外します
セルモーターを外します
クラッチ側のミッションカバーを外します
外したカバー
プライマリーピニオンと
プライマリーギヤです
クランクシャフトのキーを外してから
プライマリーピニオンを外します
シムがあるので
無くさないように注意!
プライマリーギヤのロックワッシャーの
つめを起してナットを外します

シャフトの回り止めをするのに
シフトフォークを動かして・・・
と、いきたいのですが
ベアリングが破損している関係で
シフトフォークが動きません
とりあえず、シフトロッドを外します
先にミッションを割ってしまいます
デフのメガネワッシャーのつめを起して
ボルト4本を外してスリーブを外します
ミッションケースのカバーが外れました
ファイナルピニオンとデフが見えます

シムが入っていますので
無くさないように注意してください
こちら側もスリーブを外してから
デフを軽くたたいてケースから外します
外れたデフASSYです
ケースの中に、なんじゃこりゃ〜
ベアリングのボールが・・・
結局、ボールを叩いて動かし
シフトフォークが動くようにしてから
ギヤを同時に噛み合わせてロックして
ナットを緩めました
ファイナルピニオンを外してみると
ボールが3個しかないゾ!
カウンターシャフトを外してから

メーンシャフトを外します
料理番組みたいに
途中の画像はありません (^-^)

空っぽになったミッションケース
バックギヤのアイドルギヤは
ベアリングが入っていないので
外していません
中から出てきたベアリングの残骸
記念にでんきやさんに
お持ち帰りいただきました!
ケースをきれいに洗浄して
組み立てに備えます
ベアリングが揃っていないので
ミッションはここまでです
さて、デフを分解します

ロックワッシャーのつめを起して
ボルトを外します
リングギヤが外れました
デフがバラバラになりました
ユニバーサルジョイントです
ここに使用しているシムが減ってくると
走行中にコトコト音が発生します
新品のシムに交換しますが
チョット厚めのシムを丁度良い
厚さになるように
オイルストーンで研磨します

シムは、イタクンより譲って
いただきました
でんきやさんが汗水を流して
研磨しています
シムの調整をした後に
仮組みしているところです

でんきやさん、お疲れ様でした!

続く・・・


2005/10/08 ミッションブローの続きです
午後から、でんきやさんが来て
デフの続きをやりました


残りのユニバーサルジョイントの
シム調整を済ませた後に
ニードルベアリングの洗浄を行いました
残りの部品も洗浄してから
ベアリングホルダーに
ニードルをセットします
シャフトを入れます
反対側のベアリングを
バイスを使って圧入します
圧入後です
べベルギヤ側のベアリングも
バイスを使って圧入します
片側が完成しました

反対側も同じ要領で作業します
ケースにベベルギヤをセットします
ピニオンギヤをセットします
リングギヤに
反対側のベベルギヤをセットします
リングギヤにケースを取り付けて完成です

続く・・・


2005/10/23 ミッションブローの続きです
不足していたベアリングが揃い
続きをやりました

デフやミッションを組むときに
ミッションオイルを塗りながら
組み立てる時に使用する油さしを
ペットボトルと園芸用品を使って
作りました

ペットボトルの大きさは
なんでもいいのですが
200ccのものが使いやすいです
ペットボトルに取り付けて
植木鉢に水をやる「給水くん」です
水の出口が、2ヵ所あるので
塞がなければなりません
チューブを切って嵌めるだけです (^-^) 
先端部を切り取ります
ペットボトルを
良く洗ってから乾燥させます

今回使用するボトルは
キャップの高さが低いので
リングを外してから
「給水くん“改”」をセットします
オイルを入れて完成です!

使用しないときは、キャップを
つけておけば、倒しても
中身が出てくることはありません
さて本題です!

IN側の中空シャフトの中に
ニードルベアリングがあるので
バイスを使って圧入します
今回破損していた
OUT側のベアリングも
もちろん交換します

シャフトは、部品取りのものに
交換しています
ミッションオイルを塗りながら
組み付けていきます
カウンターシャフトを
ケースに入れておき
メーンシャフトを入れます
IN側のシャフトを入れてから
カウンターシャフトの
ベアリングを組み付けます
ベアリングを組み付けたら
プレートを取り付けます
こちら側もプレートを取り付けます
デフのベアリングを
組み付けます
ファイナルピニオンを
組み付けます
シフトフォークを付ければ
おーっ!元通りになりました♪

さあ、終わりは近いぞ!

テレビみたいに、いい所で終わるね
次回をお楽しみに!

続く・・・


2005/10/27 ミッションブローの続きです
作業の残りを終わらせます!


一度シフトロッドと上側のカバーを
取り付けてみて、シフトがスムーズに
出来るか確認します

スムーズに動くのが確認できたら
デフをケースに取り付けます
プライマリーギヤを取り付けます
カバー側にもベアリングを取り付けます
ギヤ等にオイルを注しておきます
準備したガスケット
ガスケットに液体パッキンを薄く塗り
ケースに取り付けます

デフのシムを入れるのを
忘れないように注意!
カバーを取り付けます
シフトロッドのオイルシールを
取り付けてから、ロッドを取り付けます
液体パッキンを塗った
ガスケットを取り付けます
カバーを取り付けます

再度、シフトの確認をします
クラッチ側のカバーに
オイルシールを取り付けます
プライマリピニオンのスプライン部で
オイルシールを傷つけないように
マスキングテープ等で養生します
ガスケットを取り付けてから
カバーを取り付けます
デフのオイルシールを取り付けます

スリーブのボルトを締めるのに
SSTを作りました
モンキー等を利用し、回り止めをして
スリーブのボルトを締めます
片側終了!
反対側も同様に取り付けます
スプラインに
スプライングリスを薄く塗ります

シムを忘れずに入れて
キーを取り付けます
クラッチASSYを取り付けます
クラッチカバーの刻印と
カップリングの合いマークが
合っているのを確認し取り付けます
クラッチ側完成です!
ファン側プレートのベアリングと
オイルシールを交換します

と、言いたいけど・・・

ミッションしか考えていなかったので
ここのベアリングを発注するのを
忘れてました (^_^;
ほぼ完成です!

後はファン側のプレートを取り付け
車体にエンジンを載せれば完了!


次回は最終回です・・・お楽しみに!


2005/10/30 ミッションブロー最終回!

皆さんに応援いただいた
ミッションブローも
今回で最終回となりました

早速、前回の残りのベアリングを
取り付けます
オイルシールも交換です
エンジンに取り付けて完成!

後は車上で取り付けます
ただいま〜

久しぶりの帰宅ですね
やっぱりエンジンは
ここにあるのが一番です!
前後のマウントを取り付けます
エンジンが載りました!
メンバも綺麗に塗装されて
とても良い感じです
ドライブシャフトを取り付け
ワイヤーで緩み止めをします
ブーツを付けます
クラッチ側のカバーを付けて
オイルポンプを取り付けます

オイルのホースは、エアが溜まるので
上り勾配になるように取り付けます
セルを取り付けます
アクセルワイヤー、チョークワイヤーも
取り付けます
※すいません、ワイヤーの
  取り回し位置が違っています。
  エンジンマウントの左側から
  取り回すのが正解です。
  取り外し時の写真を
  参考にしてください。
ファンのケーシング、シュラウドを
取り付けます

エアクリーナーを付ける前に
ワイヤー類の調整をしておきます
エキマニを取り付けてから
こちら側のシュラウドも取り付けます
ダクトを取り付けます
マフラーも綺麗に塗装してあります

だいぶ良い雰囲気になりましたね!
エアクリーナーとスカートを
取り付けます
ミッションオイルを入れます
久しぶりに、
ジャッキダウンされたスバルです

後はバンパーをつければ完成!

この後、試運転を行いミッションの調子を確認しました
無事に作業を終えることが出来てホッとしております

何より、でんきやさんの嬉しそうな顔がみれて
楽しい一日を過ごすことが出来ました

皆様に応援をいただき感謝いたします m(__)m


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